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学力向上・勉強のコツ・学習計画など受験勉強法を教えています。

<試験に失敗しないために

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<試験に失敗しないために>


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(1) 慣れをつくる
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まとまった学習ができる冬休みには、みなさんは入試実践問題を数多く解いて
きた事と思います。それではなぜこの時期にそれらを解いておく必要があるのか。
その一番の理由は実は慣れをつくることです。


 大学受験生ならセンター試験過去問題や各自が受験する大学の個別試験過去問題。
高校受験生なら全国公立高校入試過去問題や各自が受験する公立・私立の過去入試
問題。中学受験生なら各自が受験する中学の過去入試問題。


よく入試過去問題を解いても、今年の入試に同じ出題はないとし、まったく
やらずじまいの人がいます。しかしこれはあやまりです。それは過去問題を
解く理由が実は慣れをつくる事にあるからです。


昨年の暮れ、フィギアスケートのグランプリファイナルも終わりました。この
大会にはじめて出場した選手たちは常連の選手達よりミスが目立ちます。そして
一度のミスがミスを呼び、さらにミスを連発しています。これらははみんなその場
の雰囲気になれず、あがってしまったからです。


スポーツだけでなく、試験だって同じです。受験生は試験会場の雰囲気や慣れて
いない入試問題が出題されると、あがってしまいミスをおかしてしまうのです。


まずこのあがりを防ぐ方法は慣れることです。この意味で志望校に何度も足を
運ぶ事や受験会場へ早く着くようにすることが、その慣れをつくってくれます。


これは志望校の過去問を解く事だって同じです。いろいろな問題を解くことに
より、入試の出題形式になれ、入試本番であがらなくなるのです。問題に慣れる
のはやはり数多く入試過去問題を解くことしかありません。


次に自分の志望校の入試情報をより多く知っておくことです。難易度、合格率や
出題傾向を知ることがあがりを防いでくれます。何も情報のないところを受ける
より、情報を豊富に持っている学校を受験するほうが落ちつくのです。


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(2) あせらず、あわてず、あきらめず。
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 フィギアスケート選手の演技を見ていると、ミスをするとあわて、さらに
ミスをおかしてしまう、そんな場面をよく見かけます。これは試験の時だって
同じです。ミスするとあわて、さらにミスをおかしてしまうのです。


 試験場では、予想外の問題が出題されたり、時間がなくなったり、ミスを
おかしやすくなるものです。そういう時はあせらず、あわてず、あきらめない
事です。あわてる心がさらにミスをさそいます。


そのミスを食い止めるにはミスを最小限にとどめる事です。そして他の問題に
まで影響を及ぼさない事です。


フィギアスケート選手の上位に残る選手達は、このことをよく心がけています。
ミスが出るのは、出て当たり前と考え、その後の演技に尾を引かないようにして
います。


これと同じように試験ではミスしてしまったところは捨ててしまい、きっぱりと
次の問題に取り組むほうが賢明です。試験では予想外の問題やわからない問題は
必ずあるのです。試験にかんぺきを望まない事です。


もちろん制限時間内はあきらめずに問題にとりくみます。しかし時間切れの
ときはすっかりあきらめる事です。そして次の試験科目に影響を及ぼさないように
しましょう。


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(3) 時にはおまじない。
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受験シーズンになると「菅原道真」が祭ってある全国の神社に受験生が押し
寄せます。私も受験生のために祈願に行ったことがあります。しかしこれは
私が祈っても意味がないのです。受験生が祈ってはじめて心理的効果がうまれる
のです。


不安なときの「神だのみ」は安心を誘ってくれます。不安を軽減してくれるの
です。お守りもこれと同じ効果を発揮します。


他力本願の「神だのみ」はいやだと言う人は、自分の心の中で自己暗示をかける
ことです。目をつぶって『自分にはできる』と心の中でつぶやくのもよいでしょう。


一度だけでなく、これを何度もおこなう事で習慣化され、さらに自己暗示は
強く働きます。試験本番のときだけ急におこなっても効果は出てきません。
何度もくり返す事です。


この「おまじないの効果」を利用しない手はないのです。 入試本番、誰でもが
不安にかられます。その不安を「おまじない効果」で消す事ができれば、ふだんの
実力どうりに試験にのぞめます。


テニスの選手は集中力が切れてきたとき、ラケットに張ってある、ずれたガットを
治す行為をよくします。これはガットをじっと眺め、気を静める『おまじない』を
おこなっているのです。


試験の場合は教室のすみや机のすみをじっくり眺め、あせった気を静めるのも
よいでしょう。集中力が高まります。これもふだんから習慣化しておくことです。
「おまじない」も、実はこういった心を静める心理的効果があり、おこなう価値は
十分あるのです。

           
以上

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